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結んで得た曲線がマックレディー曲線である。マックレディーリングというのは、このようにして得られた数値を、昇降計の外側にはりつけたもので、リングを回転しても、はがれないようになっている。マックレディー曲線は、機種によって変わるだけでなく、同じグライダーでも変わることがある。たとえば、水バラストを備えている機体では、水を積んでいるかいないかで変わってくる。したがって、そのような場合には、黒目盛と赤目盛というような表わし方をして、正確さを期している。以上は、マックレディー曲線の作図法を述べたが、普通には、既製のマックレディーリングが昇降計にはめこまれている。
リングの使い方は、次のとおりである。野外飛行中、昇降計で示された平均上昇率の値を、マックレディーリングの外側の0点に合わせる。そのときの昇降計の針先の示すリングの内側の速度目盛が、そのときもっともよい飛行速度である、コース上の気象条件が変化してきたら、ただちに平均上昇率をチェックして修正しなければならない。平均上昇率の測定には、サーマルの中心を探す時間も含めなければ、正確ではない。

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